ご年齢や検査結果により早めのステップアップをおすすめする場合があります。
ご希望によるステップアップ、ステップダウンも可能です。
妊娠に関連した検査や治療には、月経周期が関連します。
基礎体温をつけ、月経周期を把握しましょう。
月経開始日を1日目として、月経が終わった後も、月経○日目と数えます。(例:月経15日目)
月経開始日を問診でお伺いしますので、なるべく把握して下さい。
また、妊娠率は年齢と共に低下してしまうので、漫然とした治療を行うのではなく、きちんとスケジュールを立てていく事はとても大切なことです。
妊娠に関する検査は、治療と同時並行して行っていきます。
検査が全て正常だった場合でも、絶対に妊娠ができると言えないのが現在の医学の限界です。
検査は自分の体を知る意味で大切ですが、検査のみで全てが分かるわけではありません。
超音波検査や排卵検査(尿検査)で排卵日を予測し、その時期に性交のタイミングを合わせていきます。
卵胞の状態は周期ごとに異なりますので、毎周期の受診が必要です。
卵胞の大きさ、子宮内膜の厚み、子宮頚管の開き具合などを診ます。
排卵する卵胞は平均15~25㎜といわれています。排卵を確認する為には、排卵前と後で少なくとも2回以上の診察が必要になります。
尿中のLH(黄体形成ホルモン)の数値に反応する排卵検査薬を用いて排卵時期を予測します。
排卵確認後に受精卵の着床をサポートするホルモンを補充することがあります。
内服薬やプロゲデポー注射が代表的です。
排卵時期に、マスターベーションで得た精子を洗浄濃縮し、運動精子を集めて子宮内に注入します。
精液検査で良好精子が少ない場合や、ヒューナーテストの結果が良くない場合、性交が困難な場合(勃起不全、セックスレスなど)に有効な治療法です。
タイミング法で妊娠に至らない場合にも行います。
採取した卵子と精子を体外の環境で受精させ、受精卵(胚)を子宮内に戻す方法です。
生殖補助医療、ART(アート)、高度生殖医療などと言われます。
自然妊娠の為には卵管を通って精子と卵子が出会う必要がありますが、卵管が通っていない場合(卵管閉塞、卵管切除後など)は精子と卵子が出会う事が出来ません。
卵管の通りが良くとも、精子の数が少なかったり動きが悪かったりする場合は精子が卵子まで辿り着く事が出来ません。
(その他にも原因がはっきりせず、タイミング療法や人工授精などの治療を行っても妊娠に至らない場合もあります。)
上記のような医学的適応や今までの治療経過を考慮し生殖補助医療という選択肢を選ぶ事が可能です。
生殖補助医療には大きく分けて「体外受精」と「顕微授精」があります。
卵巣内に発育した卵胞を排卵直前に細長い針を用いて採取します。(採卵)
採取した卵子と調整した精子を培養液の中で合わせ、精子が泳いで卵子に到達し、細胞質内に受精するのを待ちます。
受精卵(胚)を数日間培養し、細胞分裂が進んだ状態で子宮の中に戻します(胚移植)。
子宮内への着床サポートの為にホルモンの補充を行う事もあります(黄体補充)。
複数個採取出来た場合や、採卵した周期で移植しなかった場合などは液体窒素中で凍結保存し、子宮の環境を整えた周期に移植することも可能です(凍結胚移植)。
精子所見が不良な場合、精子を極細の針で卵子に注入する顕微授精という方法もあります。
受精卵(胚)を数日間培養し、細胞分裂が進んだ状態で子宮の中に戻します(胚移植)。
子宮内への着床サポートの為にホルモンの補充を行う事もあります(黄体補充)。
複数個採取出来た場合や、採卵した周期で移植しなかった場合などは液体窒素中で凍結保存し、子宮の環境を整えた周期に移植することも可能です(凍結胚移植)。