Reccurent Implantation Failure

Reccurent Implantation Failure:RIF

着床不全(RIF)とは

良好な胚を数回以上移植しても、妊娠に至らないことを「着床不全」といいます。
子宮内の環境や胚性因子において何らかの異常が生じ、着床が妨げられているものと考えられます。
着床不全の原因は十分に解明されていません。
しかし、検査を行うことで有効とされている治療を行うことができます。

反復着床不全の原因と検査

原因 検査法
子宮機能
(慢性子宮内膜炎・
子宮内膜ポリープ・
子宮筋腫・子宮奇形・卵管水腫など)
子宮鏡
子宮内膜組織検査
子宮内細菌培養検査
卵管造影検査
MRI検査など
子宮内環境・着床時期 子宮内細菌叢検査
子宮内膜着床能検査
自己免疫 ビタミンD(25OHVitD)
Th1/Th2比
内分泌系 甲状腺検査
糖尿病検査
血液系 血液凝固検査

不育症とは?

流産・死産を繰り返し、出産に至らないことを「不育症」といいます。さまざまな原因が考えられます。
不育症の検査の対象となるのは、流産を3回以上続けている方となります。
しかし、流産の経験がない方や流産3回未満の方でも、ご希望があれば、スクリーニング検査を受けることも可能です。

不育症の原因

抗リン脂質抗体症候群
抗リン脂質抗体という自己抗体が血液中に存在し、血液中にできた血栓により血管がつまる血栓症や、流産・死産などの妊娠合併症を引き起こす自己免疫疾患です。
子宮奇形
子宮奇形は胎児を育てる子宮の変形や着床部への血液の流れが不十分になることから着床不全や胎児の成長に影響すると考えられます。
染色体異常
カップルのいずれかに染色体異常がある場合、一定の確率で遺伝します。
内分泌系
甲状腺機能異常は流産だけでなく、その後の妊娠経過や出産後の健康にも影響します。
血液系
凝固因子に異常があると、胎盤内で血栓がつくられやすくなり流早産の原因になります。

Products of Conception:POC検査

妊娠された方の、約15%の方が流産を経験しています。
その割合は年齢とともに上昇し、40歳では約40%の方が流産を経験しているといわれています。
原因としては胎児側要因と母体側要因に分けられますが、半数以上は胎児側の染色体異常が原因であると言われています。
この検査では、染色体異常の有無やその種類を診断することができます。
分析結果は流産の原因究明の一助となるだけでなく、その後の妊娠の治療方針を考える上でも重要な情報となります。

染色体が正常だった場合
母体側の原因で流産した可能性が高いと考えられるため、今後は母体側の原因の検査・加療が重要となります。
染色体の数に異常があった場合
胎児側の染色体異常が流産の原因と考えられるので、母体側の原因の検査は不要です。
染色体の数は正常だが形や構造に異常があった場合
カップルのどちらか、もしくは両方に染色体のわずかな構造の異常があることも考えられます。
その場合、妊娠に影響がないこともありますが、今後も流産を繰り返す可能性があります。
今後の妊娠のためにご夫婦の染色体検査を推奨します。
カップルのいずれかの染色体にわずかな構造の異常が見つかった場合は、遺伝カウンセリングを受けていただく場合があります。
また、カップルに染色体異常がない場合は、胎児側の染色体の構造異常が偶発的に生じたと考えられます。