各種手術

流産・中絶手術Abortion / Abortion surgery

流産手術

当院で流産の診断をされた方は、そのままその後の詳細を説明いたします。
他院で流産の診断を受けてもそこでは手術のできないことも多く、精神的ご負担も多い中、施設を探される患者様をお見受けします。当院では手術だけでもお受けしております。その場合は、紹介状があってもまずは診察をさせていただきます。

中絶手術

やむをえない理由で産むことができない方は、診察・相談の上、中絶手術をお受けします。
初期~中期も対応しております。
将来の妊娠に備えて、手術後日に子宮の回復を確認する診察までは来ていただきます。

当院での流産・中絶手術

診察はパートナーの同伴が可能です。
患者様ご本人のご希望があれば一緒に説明を聞くこともできます。
初診当日の手術はできません。まず診察をしてから手術日を決めます。
緊急時に対応できるよう、医師・看護師・パラメディカルなど3名のスタッフで手術に入ります。安全に全身麻酔を行いながら手術します。
次回以降の妊娠の妨げにならないように子宮機能を温存した手術を行い、手術2週間後の診察で子宮の回復を確認します。

手術方法Operative procedure

妊娠初期
(11週まで)*午前、午後の日帰り手術*
診察
(問診・内診にて超音波検査・説明・感染症検査)
手術当日午前の手術の場合
手術を安全に行うために、子宮頸管を小さな棒を用いて拡張します。この処置は前日もしくは当日の朝に行います。
手術前日の22時を過ぎたら、飲食を一切しないようにご注意ください。
全身麻酔を行い、眠っている間に手術を行います。手術終了後は覚醒します。
個人差がありますが、ほとんどの方が1~2時間ほど休んでお帰りになります。
妊娠中期
(12週~21週)*母体に負担がかかる週数のため、入院が必要な手術*
診察
(問診・内診・超音波検査・説明・感染症検査)
手術当日
子宮口を広げる処置をいたします。その後、子宮収縮と子宮頸部が開きやすくなるお薬を使用いたします。子宮収縮により子宮内容物が排出されるまで、お薬を使用します。
大きい週数の場合は、排出するまで時間がかかることが多いため、入院期間が数日間に及ぶ場合があります。

水子供養
12週以降の手術は区役所への届け出が必要です。
ご自身でされる方法、業者に依頼する方法がありますので入院前に説明します。
業者に依頼する場合は入院中に院内で直接業者と手続きをします。(費用別途 6~10万円)

※流産・中絶手術は、終わればもと通りというわけではありません。

不完全な処置などを受けてしまうと将来、不妊症・不育症などになってしまうこともあります。妊娠初期・中期どちらであっても、大切なことは今回の処置が後遺症など残さずに、将来の妊娠の妨げになってはいけないということです。
当院では妊娠・出産のサポートすることを誇りにしておりますので、母体を守る、未来を見据えた処置を行っております。
初期の手術には、吸引手術を取り入れております。

診察予約Consultation reservation

初診は午後の産科初診枠でご予約ください。(手術は別日になります。)

絨毛染色体検査

  • 絨毛染色体検査とは流産組織から絨毛という部分を切り取り、その細胞の染色体を調べる検査です。胎児由来の細胞を培養して染色体の数や構造に異常が生じていないかどうかを調べます。
  • 一般に流産は全妊娠の10~15%に発生します。原因としては胎児側要因と母体側要因に分けられますが、殆どは胎児側の染色体異常が原因であると言われています。
    この検査では、染色体異常の有無やその種類を診断します。胎児の染色体異常が原因の流産は自然に起こる現象で予防や治療が出来ませんが、次の妊娠とは関係が無いとも言えます。検査で染色体異常が認められなかった場合、母体因子の可能性があるため不育症検査を行うかどうかを判断する一助となります。
  • 胎児由来の細胞が培養しても十分に増えなかった場合には、分析が行えず結果が出ないことがあります。
  • 上記説明に納得いただけた場合のみ検査をお受けいたします。
    ご希望の方は、手術までに申込書の提出をお願い致します。

よくある質問

痛みはありますか?
妊娠初期の手術の場合は、麻酔を行いますので、眠っている間に手術が終わります。
妊娠中期の場合は、長時間に及ぶため全身麻酔は行いませんが、痛み止めを使用することはあります。
手術後に痛くなることはありますか?その時はどうすればいいですか?
子宮が元に戻ろうとする作用で、収縮痛が起こることがあります。当院で手術を受けた患者様の場合は24時間電話対応いたします。必要があれば診察・入院を指示させていただきます。

子宮頸部円錐切除術

子宮頸がんが強く疑われるときに行う手術です。
子宮頸部を円錐状に切除して診断や治療を行うものです。この手術は子宮頸部の病変の広さや程度を正確に知るという診断的目的と、悪い部分を切除する治療的目的があります。

方法
全身麻酔や脊椎麻酔(下半身麻酔)を行います。
電気メスを使い子宮頸部を円錐状に切除します。病変部分を残さず切除することが大切です。 術後は電気メスで止血しますが、数日から1週間以上経過してから手術部位から再出血することがあります。その場合は、圧迫などを行い止血します。
切除した組織は、病理検査を行い、「癌かどうか」「全て切除できたか」を調べます。
結果が問題無ければ、外来での経過観察を引き続き行っていきます。
妊娠と円錐切除
円錐切除術を行うのは診断的目的ももちろんありますが、最大の目的は「子宮機能を温存して治療をする」ということです。円錐切除後に子宮頸部の状態が落ち着けば、妊娠も可能です。しかし、妊娠に関連していくつかのリスクもあります。必要な方へは診察時にお話ししています。

その他、当院で行っている手術は以下になります。

  • 子宮頸管ポリープ切除術
  • 子宮粘膜下筋腫切除術
  • 子宮内膜そう
  • 子宮内膜ポリープ切除術
  • 外陰部、膣せんけいコンジローマ切除術
  • 外陰部バルトリン腺嚢腫のうしゅ・膿瘍のうよう手術
  • 子宮頸部けいぶ円錐えんすい切除術
ikuryo shop 当院のグッズの販売も行っております。
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当院の分院のご紹介 医療法人社団 春晃会 武蔵小杉レディースクリニック