Gynecology

Pill

低用量ピル(OC/LEP)

低用量ピルは通常、経口避妊薬(OC) を指しますが、広い意味で同様成分の低用量エストロゲン・ プロゲスチン配合薬(LEP)も含めます。 OCは避妊を、LEPは月経困難症や子宮内膜症など疾患 の治療を目的として使用します。
OCは多くの若年女性が安全に使用でき、99.7%の避妊効果と避妊以外にも月経不順・月経困難症・PMSなどの改善が期待できます。服用により卵巣がんや子宮体がんのリスクを下げることができ、妊娠を希望する時点で服用を中止すればよいので、未婚女性などにお勧めの避妊法です。
重篤な副作用に血栓症があります。血栓症のリスクがあるのは、喫煙者・肥満の方・40歳以上の方・高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある方などです。長期間ピルを服用する場合は、定期的なチェックが必要になります。

月経移動ピル

月経移動には、生理を早める方法と、遅らせる方法があります。生理を早めたい場合は、生理開始後1 週間以内、 生理を遅らせたい場合は、生理予定の2 週間前までに受診してください。
また生理の移動は、100%思っていた通りに移動できるというわけではありません。ときには生理のような出血がみられるケースもあることを知っておき、余裕をもって早めに医師に相談してください。

アフターピル(緊急避妊薬)

アフターピルとは、避妊せずにセックスしてしまった場合や、コンドームが破けるなど避妊の失敗が起こった場合などに服用する緊急避妊薬です。
性交後72時間以内に服用すると避妊効果は98%と言われています。

性交後72時間という期限があるので、まずは受診をしてください。
緊急避妊ピルはホルモン剤なので、内服しても体に悪影響が無いかどうか診察し、内服していただきます。

子宮内避妊具(IUD)

95%の避妊効果があります。
子宮内に避妊具を挿入して着床や排卵を防ぐ方法です。2~5年ごとに入れ替えるだけで、手間が無い事が利点です。出産後に次の妊娠まで期間をあけたい方、長期の避妊を望む方、子供を産み終えた方に好まれる避妊法です。