先日職員への防災勉強会を行いました。
今までの防災訓練は施設から外への避難や、消火活動などの訓練が殆どでした。
しかし当院が入っている高層ビルは耐震設計となっており、火災などでなければ
とどまっていた方が安心な場合もあります。
コロナ禍においては人が密集する避難所へ患者様を誘導するよりは、なるべく
院内で安全に過ごせるように考えるのが良いかと思います。
最近では地震だけでなく、台風や雪、また風雨による被害も増え、停電などの被害も身近な災害となっています。
停電による医療機器対応や、今は電子カルテなど情報がPC頼りになっていますので
通信関係も含め、すぐに優先順位を決められる職員の意識がまず大切だと思います。
当院は高層ビルに入っており、停電になれば水道も止まる可能性が高くなります。
飲料水だけでなく、感染予防の観点からも気を付けなければいけない事は沢山あります。
そこで今回は伝えるだけではなく、部署単位と個人戦でクイズを取り入れて、楽しく考え学べるようにしました。
個人戦ではリモートでの参加者も加わり、理事長先生よりクイズ上位者には防災グッズのプレゼントがあり、盛り上がりを見せました。
また「防災個人カード」を育良IDカードケースサイズに作成し、皆に最低限の情報を
記入してもらうように配布しました。
災害時にスマホでの通信が確実に出来る保障はありません。
夫の会社の電話番号は? 子どもの習い事の電話番号は? すらすらと言える人は少ないと思います。情報が入っているスマホの充電が無い場合は本当に心細くなりますよね。
そんな心配を少しでも減らせるように、想像力を持って、自分を、家族を守るためには
グッズだけではない備えも考えて頂けたらと思います。
災害はいつ起こるか分かりません。
是非皆さまも個人の備え、家庭での話し合いなどを見直してください。
我々もどんな時にも患者様を守れるように、災害に負けない防災の取り組みを
今後も進めていきたいと思います。