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2021.06.23生殖医療科

不妊症に対する新しい治療法『PFC-FD療法』について 医療スタッフ

皆さん、こんにちは。

生殖医療 培養士の富田です。

今回、不妊症に対する新しい治療法を導入いたしましたのでご紹介します。

再生医療の一つに PRP療法(Plate Rich Plasma=多血小板血漿)という治療法があります。

PRP療法とは、自分の血液中の血小板に含まれる成長因子が持つ修復能力を利用し、人間に本来備わっている「治る力」を高めることでケガや病気の治癒を促す、いわゆる再生医療です。
血小板が放出する成長因子には、細胞増殖や血管の形成などに役立つものが数種類あります。それらが子宮内膜の損傷部位に直接働きかけて細胞増殖を促進し、修復機能を高め、自然治癒力サポートする治療法として、ヨーロッパやアメリカでは頻繁に行われている治療法です。

少し前にメジャーで活躍している大谷選手が肘の治療を行ったのもこのPRP療法です。

PRP療法はスポーツ外傷だけではなく、膝の痛み変形といった整形外科領域、発毛医療や皮膚のアンチエイジングなどといった美容外科領域、歯のインプラント治療などの歯科領域等で既に多く行われている治療法です。

近年このPRP が不妊治療の領域で、子宮内膜菲薄症例(内膜が厚くならない)、反復着床不全症例(良好胚盤胞を複数回移植しているにもかかわらず着床しない)に有効との報告があります。

今回当院では、PRP療法と同等の効果が期待できる

血小板由来因子濃縮物(PFC-FD=Platelet-derived Factor Concentrate Freeze Dry)療法を導入しました。

PFC-FD療法はご自身の血液からPRPを作製したのち、細胞成分を取り除いて成長因子を濃縮し、凍結乾燥(フリーズドライ)したものを胚移植する前に子宮内に注入することにより子宮内膜が活性化され受精卵が着床しやすくなる治療です。

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対象

不妊治療中で凍結融解胚移植をご予定の方を対象とした治療となります。

ご希望の方はどなたでも治療可能ですが、複数回の胚移植不成功の方が主な対象となります。

方法

患者さまから約50mlの採血をおこない、感染症検査を実施したうえで、PFC-FDを作製します。凍結融解胚移植スケジュール中に合計2回、作製しておいたPFC-FD溶液を子宮内に注入したのち、融解胚移植をおこないます。

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詳細等は診察時にてご説明いたしますのでご相談ください。

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育良クリニック

目黒区にある産婦人科です。
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浦野晴美・理爺長
育良クリニック創設者。
どうでもいいことを「理爺⻑のつぶやき」でつぶやいたり産科医としてのコメントをのせます。
院長
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育良クリニックマネージャー。
2011年1月、第一子「とらさん」
2012年6月、第二子「りゅうちゃん」
2014年2月、第三子「うまくん」
2016年4月、第四子「おさる」 (すべて愛称)
を当院で出産。
妊娠・出産・育児の奮闘記を綴ること多し。
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