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こんにちは。生殖医療です。
今回は、亜鉛についてお話します。
亜鉛は体内に約2000mg存在し、主に骨格筋・骨・皮膚・肝臓・脳・腎臓などにある成分です。
人間の体に必要とされている必須ミネラル16種類に含まれますが、体内で作り出すことができないため、食事から摂取する必要があります。
亜鉛は細胞分裂を促す作用や粘膜をつくる作用があります。
亜鉛は精子に多く含まれているため、男性にとって大切な栄養素です。
2019年の日本の研究では、亜鉛欠乏の男性では精液量と精子運動率が亜鉛正常の男性と比較したところ有意に低下しているという研究報告があります。
亜鉛は男性がとるべき栄養素と思われがちですが実は女性にとっても大切なのです。
受精卵は細胞分裂を繰り返しながら着床し、赤ちゃんになっていきます。その細胞分裂を促すのが亜鉛です。妊娠後期に亜鉛不足だと、赤ちゃんに「低体重」・「低身長」・「皮膚が弱くなる」という影響がでるとも言われています。
また、亜鉛が不足すると銅が過剰になり、着床障害が起きると言われています。
これは、亜鉛と銅が同じ経路で吸収されており、銅が過剰になると、亜鉛が不足になります。
過剰になった銅が子宮内膜に沈着することで、着床障害が起きます。
亜鉛を補充することで銅が減り、着床障害が向上すると考えられています。
当院で扱っている亜鉛のサプリメントは、亜鉛が酵母と結合して吸収されやすい状態になっているので、空腹時での摂取がお勧めです。
ただし、空腹時に摂取して胃腸の調子が悪くなるような場合は、食後に摂っても問題ありません。
また、吸収率をより良くするためにビタミンCも配合されています。
次回は、ラクトフェリンについてお話します。
商品名:亜鉛
内容量:90カプセル
価格:2,592円(税込)
摂取量:1カプセル(空腹時または食後)
摂取時期:妊娠前・妊娠中(心拍確認前まで)
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投稿者/ Contributor
- 浦野晴美・理爺長
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育良クリニック創設者。
どうでもいいことを「理爺長のつぶやき」でつぶやいたり産科医としてのコメントをのせます。 - 院長
- とらママ
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育良クリニックマネージャー。
2011年1月、第一子「とらさん」
2012年6月、第二子「りゅうちゃん」
2014年2月、第三子「うまくん」
2016年4月、第四子「おさる」
2020年10月、第五子・初女子「じら」
(すべて愛称)
を当院で出産。
妊娠・出産・育児の奮闘記を綴ること多し。 - 医療スタッフ
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医療スタッフ
開院当初からの超ベテラン。
医療的な質問に回答したり、日々のできごとを綴ります。 - 育良事務局
- コンシェルジュスタッフがイベントやお知らせを随時配信します。