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こんにちは。生殖医療です。
今回は、ラクトフェリンについてお話します。
ラクトフェリンは、哺乳類のミルクに含まれているタンパク質です。
人では母乳(特に出産後数日の初乳に多く含まれている)や涙、唾液、子宮頸管粘液に含まれています。
母乳に多く含まれていることから生まれたての赤ちゃんの免疫機能などに極めて重要となっておりますが実は大人でも健康面や免疫機能にとても重要な働きをします。
例えば、鉄分と結合して体内に吸収しやすくしたり、酸化作用の強い活性酸素の働きを抑えたり、腸内環境を整えることで、ダイエットなど多くの健康効果が期待できます。
また、ラクトフェリンは子宮内の環境を整えることで、妊娠率が上がるという効果があります。
ここからはどうして妊娠率が向上するか詳しく説明していきます。
体の中には、たくさんの良い菌と悪い菌が存在しています。
それは、子宮の中でも同じです。
子宮内の良い菌であるラクトバチルスが多い状態が着床する環境にとってとてもいい状態とされています。
しかし、どんなに良い胚を移植してもなかなか妊娠に至らない反復着床不全の方の子宮内はこのラクトバチルスのバランスが崩れている場合があるとされています。
バランスが崩れている方にこのラクトフェリンを摂取することでラクトバチルスが増殖し妊娠率が向上するといわれています。
では、この子宮内のバランスについて詳しく知るためにEMMA(子宮内膜マイクロバイオーム検査)という検査があります。
これは当院でも検査することが可能です。
※この検査については別の機会でお話します。
ちなみにラクトフェリンは熱に弱く、胃酸によって胃で溶けて分解されてしまいます。
当院で扱うラクトフェリンのサプリメントは、カプセルに特殊コーティングを施しているため、腸までしっかり届き吸収されるように作られています。
牛乳アレルギーの人は、ご使用をお控えください。
次回は、イノシトールについてお話します。
商品名:ラクトフェリン
内容量:90カプセル
価格:7,290円(税込)
摂取量:3カプセル(食後に内服推奨)
摂取時期:妊娠前・妊娠中・移植周期中
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投稿者/ Contributor
- 浦野晴美・理爺長
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育良クリニック創設者。
どうでもいいことを「理爺長のつぶやき」でつぶやいたり産科医としてのコメントをのせます。 - 院長
- とらママ
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育良クリニックマネージャー。
2011年1月、第一子「とらさん」
2012年6月、第二子「りゅうちゃん」
2014年2月、第三子「うまくん」
2016年4月、第四子「おさる」
2020年10月、第五子・初女子「じら」
(すべて愛称)
を当院で出産。
妊娠・出産・育児の奮闘記を綴ること多し。 - 医療スタッフ
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医療スタッフ
開院当初からの超ベテラン。
医療的な質問に回答したり、日々のできごとを綴ります。 - 育良事務局
- コンシェルジュスタッフがイベントやお知らせを随時配信します。