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1月①「どの子も忘れられないお産」

入院中に書けず、遅くなりました。

お礼の気持ちを伝えたいと思って、今までのことを思い出してみました。

(初めて書きます‼)

最初に育良クリニックに来たきっかけは、家の近くで週末もやっている病院を探すなかで、なるべく自然なお産をしているということが決め手でした。

目黒に引っ越して一年で一人目の妊娠が分かって始まった、育良通いでした。

当時はかなり真面目な妊婦で(笑)、もらった冊子に書いてある通りに過ごして、安産のためにスクワットは一日千回もやっていました!

そして予定日を一週間過ぎて破水。

陣痛は今まで味わったことがない痛みでしたが、山尾さんが笑顔で励ましてくださって勇気づけられました。

赤ちゃんが産まれてきた時は嬉しくて、痛みをすべて忘れてしまいました。

はじめは授乳が上手くできなかったので、入院中は数時間おきに助産師の皆さんが来て、練習に付き合ってくださいました。

皆さん「退院までに一人前の母親にしなければ!」という気迫でした(笑)。

ちなみにこの時は息子が母乳を飲めているのか心配のあまり、家で赤ちゃん用の体重計を買って計っていました。

退院後はいわゆるワンオペ育児でしたが、二カ月の会などで初めてのママ友ができて、情報交換ができるようになりました。

同じ場所で出産の痛みと喜びを経験した方は戦友のような感じがして、すぐに仲良くなれました。何人かとは今でも連絡を取り合っています。

二人目の出産は、産まれて病気が見つかって、入院中に赤ちゃんだけ他の病院へ行ってしまいました。

保育器のようなものに入れられて救急車で運ばれる様子は、なぜか他人事のようでした。

理事長先生も出てきてくださり、「お母さん、大丈夫だから!」とおっしゃってくれましたね。

そのまま日赤で長い入院生活が始まって、育良で一ヶ月検診を受けることも叶わなくなりました。

そんな時に平屋さんはふらっと電話をかけてくれて、赤ちゃんの様子を聞いてくださいました。

でも赤ちゃんの様子は(日赤から聞いて)よくご存知だったので、今思えば私が沈んでないか、

悩んでないかと心配してくださったのだと思います(笑)。

おかげさまで、その時の娘は四歳になって、幼稚園に楽しく通っています。

三人目は水中出産を選びました。

前の妊娠で陣痛が来た時に、お風呂に入ったら楽だったんです。

育良に着いた時には陣痛が強くなっていたのですが、プールに入ったら少し楽に感じました。

出産自体は慣れているけど、水中で産むのは初めてだったので、宮入さんのアドバイスを頼りに必死で産み綱を掴みました。

いろいろと体勢を試しているうちにすぐに産まれました。

水中出産は珍しいので、後日いろんな友人から興味津々で話を聞かれました(笑)。

そして四人目の今回。妊娠中期のスクリーニング検査で、異常が見つかってしまいました。

産まれてみないと元気かどうかが分からないという状態が、どれほど怖かったか...

そんな不安な時に、今までお世話になった助産師さんたちの顔を見ると、少し安心しました。

担当の梅木さんは、なるべく自然な方法で産みたいという希望を汲んでくださり、強まらない長い陣痛にも、献身的に付き合ってくださいました。

産まれた子は元気で、さっそくその日の夜から上の子が泊まりに来ました。

産まれたての赤ちゃんと一緒に病院にお泊りできたのが嬉しかったみたいで、毎日、幼稚園で赤ちゃんの様子を先生に話していたそうです。

四人の出産でお世話になりましたが、どの子の時も、忘れられません。

今回初めて和室に入院しましたが、掃除のない日に主人が拭き掃除をしようとしたところ、

床はもちろん障子の枠に至るまで「雑巾が全然汚れない!」と言っていました。

いつもながら部屋の清潔さに驚き、ご飯の美味しさには感動しました。

子ども達はアトラスタワーを見ると「産まれた病院だよ!」と教えてくれます。

コロナの影響で、きっとしばらくは、生まれ月の会やクリスマス会もお休みですよね。

育良とこれっきりになってしまうのは寂しすぎるので、いつか再開するのをお待ちしています!

そうそう、退院してから、理事長先生の本を買って読みました。

開院当時の助産師さんが「自分が担当した親子は気になるし、また会いたい」とおっしゃっていましたね。

読んでいて嬉しくなりました!

私からしたら、人生の一大イベントのコーチみたいな存在の助産師さんですが、助産師さんにとっての私は、数多い患者さんのうちの一人。

顔を出したいけど、忙しそうだし迷惑かなと思っていたので(笑)。

それと、本の中での水中出産のお湯を人力で運んでいたことや、理事長先生が「本当に大丈夫なのか」とおっしゃる様子。

大ベテランの関さんが三人娘と呼ばれていたことが面白くて、笑ってしまいました。

働きづめの大変な時期も「自分のクリニックの患者さんなのでつらくはない」とおしゃっていたのは印象的でした。

今の雰囲気を皆さんで作り上げてこられたんですね。

育良の皆さんは、リネンの皆さんも、鍼灸の皆さんも、医師や助産師の皆さんも、

みんな大好きです。これからも近くから応援しています。

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