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いよいよ新型コロナウイルスのワクチン接種が各所で始まりました。最近よく妊婦さんから「ワクチンを打った方が良いのでしょうか」という質問を受けます。そこでこのワクチンに関しての当院の見解をお話ししたいと思います。
一般的にワクチン接種の目的は、
①ワクチンで抗体を保有しておくことで、その感染症に罹患しづらくなったり罹患しても重症化しづらくします。
②集団接種を行えば、抗体が維持出来ない方(体質や免疫力が低下する病気など)や医学的な理由でワクチン接種が行えない方を皆で守ってあげられます。
主にこの2つの目的があると言えます。
新型コロナに関しては、もしも全員がワクチン接種を受けなければ2020年と同じ生活が暫くの年数続くと考えられます。その為ワクチンを接種する事は有益性の高い事だと考えます。ではどの範囲の人々が接種するべきなのでしょうか。
①全員受ける
②重症化リスクの高い人々や、その人達に携わる職業の人(医療従事者、介護従事者など)
③上記の①と②の間
最低限②が実施されれば、新型コロナにより重症化してしまう方は減るので、現在よりも安心感は増えると思われます。
日本政府の方針は③16歳以上を対象としています。
新型コロナウィルスワクチンは新しいワクチンですので、接種後長期間を経ての副反応などは十分分かっていませんが、接種が既に始まっている欧米では現時点で他のワクチンに比べて深刻な副反応は報告されていないようです。
妊婦のワクチン接種に関しては積極的に推奨している国もありますし、そうではない国もあります。日本では各人の判断でと言う提言になっているようです。
当院では、妊婦さんのご希望があれば接種。ご希望が無いか迷われている場合は、同居している成人の方に接種して頂くことを提案しております。
ご不安な方やご質問がある方は外来にいらした際にご相談下さい。
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投稿者/ Contributor
- 浦野晴美・理爺長
-
育良クリニック創設者。
どうでもいいことを「理爺長のつぶやき」でつぶやいたり産科医としてのコメントをのせます。 - 院長
- とらママ
-
育良クリニックマネージャー。
2011年1月、第一子「とらさん」
2012年6月、第二子「りゅうちゃん」
2014年2月、第三子「うまくん」
2016年4月、第四子「おさる」
2020年10月、第五子・初女子「じら」
(すべて愛称)
を当院で出産。
妊娠・出産・育児の奮闘記を綴ること多し。 - 医療スタッフ
-
医療スタッフ
開院当初からの超ベテラン。
医療的な質問に回答したり、日々のできごとを綴ります。 - 育良事務局
- コンシェルジュスタッフがイベントやお知らせを随時配信します。