ブログ Blog
皆さま、こんにちは。育良クリニックの助産師です。
この度はじめてブログを書かせて頂きます。
「コロナ」についてです。
約2年前からコロナ、コロナ・・・と私たちの生活は変わってきました。
現在、分娩の立ち会い、入院期間中の面会・宿泊の中止を行っている病院やクリニックがほとんどの中、育良クリニックは患者様・ご家族のニーズを第一とし、患者様・ご家族の方々のご協力とスタッフの感染予防の徹底でなんとか続けることができています。様々なご意見の中、なんとか・・・です。
はじめて緊急事態宣言が発令された2020年4月、当院でも分娩の立ち会いや入院期間の面会・宿泊を中止しました。
どうしたら感染を防げるか、私たち助産師はチーム制を導入し、病院で寝泊まりをした日もあります。
はじめての出産を一人で乗り越えなければならない患者様の強い不安、思い通りに描いていた出産とはかけ離れさまざまな心配を抱えている患者様。私たちはその中でも患者様に可能な限り寄り添ったケアを追求し、患者様とともに過ごしてきました。
小さなお子様を家に残し、家族の寝ている間に入院となってしまったことを心配する経産婦さんや、お迎えに来た家族と号泣をしているお母さんとお子様の光景を目にすることもありました。
制限を継続するのではなく、ニーズや患者様目線に立ち、どうしたら面会・宿泊・立ち会いができるか・・・に目を向け、多くの時間、院長を中心としスタッフと議論に議論を重ね、現在に至ります。
もちろん、私たちは医学的根拠をもとに感染対策を行い、面会・宿泊・立ち会いを行っております。
しかし、そのような中でも、患者様のニーズにお応えすることと、患者様を感染のリスクから守ることができているのだろうか・・・という葛藤が日々あるのです。
東京都の感染者が急増し、1日の感染者が1万人を越え、日々増加しています。
コロナウイルスに罹患していなくても、発熱を主訴として患者様が来院や入院される時は、万が一コロナウイルス陽性であることを想定し対応が必要です。
もしもコロナ陽性と診断され、療養期間中に陣痛や破水をした場合は当院での分娩は難しくなります。患者様から連絡を頂き、その後、急いで分娩を受け入れてくれる施設をさがし、救急搬送となるのですが、どこの病院もベッドに余裕がなく搬送先探しには、なかなかの困難を極めているのが現状です。
私たちは育良クリニックに通院して頂いている患者様の妊娠・分娩・産褥期のサポートをさせていただきたいと強く願っています。
そのためにまずは、患者様・ご家族の皆様の徹底した体調管理と感染対策が必要です。
妊婦さんがコロナに罹患するとご自身の体に加え、お腹の赤ちゃんに対して強い心配や不安がみられます。
当院では、体調チェック項目に該当するかた(発熱、感冒症状・咽頭痛・倦怠感のある方、味覚・嗅覚異常のある方、家族や同居者にコロナ陽性者や海外渡航歴のあるかた、濃厚接触者)は隔離期間を設け、受診を控えていただくルールになっています。
その場合は通常の健診や、分娩の立ち会い、面会・宿泊などがご要望に応じることが出来なくなってしまいます。ご自身が急にその様な状況になり、今後への不安や焦りなどから、すぐには対応に納得できないこともあると思います。なかには不平や不満をスタッフに訴えてこられる患者様もいらっしゃいます。
患者様のお気持ちも理解できますが、通院するすべての妊婦さんを守らなければならない状況に私たちは大変心苦しい気持ちです。
今は全国的にとても医療がひっ迫している状況です。
そのため、発熱があってもコロナの確定診断がついていない場合、受け入れてくれる病院はありません(特に保健所の稼働していない時間は・・・)
症状があり、患者様の転院先を探そうとしても、「疑い」の状況ではどこの病院も受け入れてくれませんし、「陽性と診断され、陣痛がきたときに再度さがしてください」といわれたこともあります。
本当に厳しいなあと思います。
※ただし、症状を確認し、当院で早急に診察が必要と判断した場合は、指定した時間に来院して頂き感染隔離対応で診察をします。
私たちも最大限の努力を行いますので、患者様・ご家族の方のご協力をよろしくお願いします!!
最後のお産、どうしても家族みんなで迎えたくて保育園をお休みして待っていました、というような患者様もいましたが、みなさん、おなじようにしてくださいとは言えません。
少なくとも、妊婦さんのいる家族の方、特に34週以降の妊婦さんのいる家族の方は同居している家族以外の方との外食はしないでください。
マスクの着用と手洗いをしっかり行ってください。
私たち助産師の切実なお願いです。
みんなで安全に満足のできるお産ができるよう、このコロナを乗り越えていきましょう。
投稿者/ Contributor
- 浦野晴美・理爺長
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育良クリニック創設者。
どうでもいいことを「理爺長のつぶやき」でつぶやいたり産科医としてのコメントをのせます。 - 院長
- とらママ
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育良クリニックマネージャー。
2011年1月、第一子「とらさん」
2012年6月、第二子「りゅうちゃん」
2014年2月、第三子「うまくん」
2016年4月、第四子「おさる」
2020年10月、第五子・初女子「じら」
(すべて愛称)
を当院で出産。
妊娠・出産・育児の奮闘記を綴ること多し。 - 医療スタッフ
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医療スタッフ
開院当初からの超ベテラン。
医療的な質問に回答したり、日々のできごとを綴ります。 - 育良事務局
- コンシェルジュスタッフがイベントやお知らせを随時配信します。